効果的な新しい職場での着任あいさつを考える
前回は効果的な異動の挨拶について記事を書きました。異動があるということは、着任もあります。
効果的な異動の挨拶を考えてみる(例文あり) - メジャーで補欠か草野球で4番か
ということで今日は「効果的な着任の挨拶の仕方」について書きたいと思います。
異動の挨拶は正直やる気がわかないですが、着任の挨拶は非常に重要です。
初めて会う人に自分がどんな人なのか、どういう見た目なのか、どんな仕事をしてくれそうかのか?といううことを伝える非常に重要な回です。
では、どのようなことに気をつけると効果的なのかについてまとめます。
大前提:8割の人にとって異動の挨拶の印象が全てである
一般的な企業では、異動の挨拶をおそらくいくつかの部署僕メンバーの前でやらされることになるかと思います。
例えば、100人のメンバーの前で挨拶をしても、いざ仕事が始まるとその100人の中で実際に仕事をするのは2割程度ではないでしょうか。
残りの8割は、ほぼ深い関わりを持たず私の印象をその着任の挨拶で理解します。
それで終わりであれば全く問題ありませんが、
その8割の中にとっては「着任挨拶のときの印象(見た目)」だけがずーっと残るはずです。
そう考えると着任挨拶は「重要」と言わざるを得ません。
さて、その前提もありつつ、
効果的な着任の挨拶の要素とは?
①見た目
身もふたもないことですが、なんといっても見た目が重要、人は見た目が8割。
ちなみにわたし自身、相手の性格や特質を判断するために、かなりの割合で見た目を使っています。
なぜか?
経験上当たってきたからです。
やはり人の内面は外見に出るものです。
これは致し方ない。そのため、見た目に関して気を使う意図的に自分の印象を良い方向に持っていくことができます。これは初対面のときに最も効果的でしょう。
髪を切りに行く
特に男性はこれでしょう。
印象が全然違います。
基本ですが、わたしがこれに気づいたのは、20代後半になってから。それまでは変に切らない方が馴染んでていいくらいに思ってました。
髪を切ると見た目がぐっとスッキリしますし、
清潔感が増します。
サイズの合ったスーツを着る
できればぴったり体型に合ったスーツを着る、これも重要です。
久しぶりの異動、久しぶりスーツで
体型が合わなくなってきているのでは?
ヒゲを剃る
日本的なサラリーマン社会においてやはりまだヒゲの市民権は少ないです。
私は普段はあごひげを生やしていますが、異動タイミングでは必ず一度剃っています。
②明るく、前向きに振る舞う
- 声が小さい人
- 自身がなさそう
- まっすぐ前をみない
こういう人は、なんとなく後ろ向きそうな人、こういう印象を持たれてしまいます。
何よりもポジティブな印象を持ってもらうためにはその人が明るく、前向きで、新しく着任する職場の文化を吸収する準備があるんだよ!
というスタンスを演じる必要があると思っています。
守破離という考え方
中には自分のキャラクターを最初からアピールしていくと言うやり方もする人もいるかもしれません。
ただし経験上そのようなやり方で成功していく人は非常に少ないです。
私は守破離、という考え方を非常に重要視しています。
まずは新しい職場に行った場合は「守」です。
- まずはそこの雰囲気や文化になじむこと。
- そそこの仕事の仕方をしっかり覚える
- その上で成果を出す。
ここまでを最初にやるべきだと思っています。
そのため最初は「守」。
真摯に、皆さんの意見を聞くんだと言うスタンスで挨拶に臨むことが非常に重要だと考えています。
③自己アピールはしっかりと
ここまでどちらかというと守りな方法論を書いてきましたが、この自己アピールを着任の挨拶でやる人は意外と少ないです。
しかし結局迎え入れる人はこのひとはどんなひとなんだろう?の次に何が出来るんだろう?ということを気にしています。
いいチャンスです。
結局のところ異動の挨拶とは自己アピールだと思っています。
転職面談や昇格面談であなたの売りとはなんですか?という質問をされた場合に
端的に答えている内容、これを10〜30秒くらいで凝縮して言う場です。
振り切ると自分のキャッチフレーズをその場で披露したりすると、ある程度のインパクトを与えられるのですが、そこは少々リスキー。
端的に
- 自分の経験(過去の職場、転職してきた場合は会社名)
- 得意な特色(職種、プロジェクト名、そのプロジェクトにおける役割)
を短く控えめにアピールすることをお勧めします。
最後に一言だけプライベートの趣味なども付け加えると、とてもバランスがよいです。
④謙虚そうであること
謙虚なひとには悪くできません。
また、正直に言って出る杭が打たれると言う文化があるのは、組織として致し方ないところ。
全く同意しませんが、事実としてそうですよね。
なので、それをうまく活用してやるくらいの気概がいいでしょう。
実は出る杭なんだけれども、最初は謙虚に見せておく。そしてしっかり結果を出し、自分の色を出していく。
そのプロセスが日本企業では1番向いていると思っています。(スペシャリスト除く)
以上が、着任の挨拶で気をつけることでした。
着任挨拶の例文
それでは簡単に例文を。
導入
「このたびこの本部署に着任してきました〇〇といいます。前職は〇〇という部署におりました。」
経歴基本情報
「入社して◯年になりますが、それ以来〇〇といった仕事を担当してまいりました。」
さらっと特徴アピール&謙虚アピール
「特に、◯◯に関する業務経験があり○○として働いてきましたが、この部署の◯◯な部分については、何もわからない素人同然です!」
皆に対するスタンス
「今後いろいろ教えていただくことが多いため、皆さんのところにもたくさんお伺いしてご迷惑をおかけするかもしれませんが、まずはこちらの仕事に早く慣れるように努めたいと思います。よろしくお願い申し上げます。」
プライベート話も交えて、人となり&結婚有無を伝える
「なお、週末は家族(Or友人)と◯◯に出かけることが多く、もし共通の趣味の方がいらっしゃいましたらぜひ気軽に話しかけていただければと思います。それではよろしくお願いいたします」
ぐらいでしょうか。
ところで管理職の場合は?
ちなみに私この着任から管理職になります。
そのためあまりへり下りすぎるのもどうかと思いますが、決して偉そうになってはいけない。
なので、具体的には喋り方と雰囲気で自信を溢れさせてて、喋る内容は謙虚にする。
そういった工夫も必要かと思います。
管理職の場合に着任直前の週末にやること
ところで、着任の挨拶も大切なのですが
着任直後のスタートダッシュもとても大切です。
その職場によりやるべきことは様々でしょうが、
個人的にはこの「そうか君は課長になったのか」をさらっと読むことをお勧めしています。
この本は日本サラリーマンの
- 管理職、マネージャー向け
- 着任直前に読む本
として太鼓判を押せると思っています。
なによりも内容が平易で、
早い人なら1時間もあれば読めてしまいます。
着任の挨拶を考えるお供におススメです。
それでは。
(音声入力 15分。2300文字。手動でリライト30分して合計2400文字。追加リライト30分)